人生を編み直す
この場所は
安息を分かち合う
凪(なぎ)の居場所

実存的なステートメント(誓い)

私たちは普段、社会のなかで多くの役割を背負って生きています。
仕事での肩書き、家庭での責任、誰かの期待に応えようとする自分。
「実存的」とは、それらの役割をすべて脱ぎ捨てたあとに残る、ただ一人の人間としての自分を見つめる姿勢です。
何かができるから価値があるというよりも…
いま、ここで呼吸をしているという事実そのものに、充分な価値を認める姿勢です。
この実存的なステートメント(誓い)は、誰かのための自分ではなく…
自分自身の命の響きを、もう一度、取り戻すための図書室からの招待状です。
ステートメント(誓い)ー 3つの約束
日常という喧騒(けんそう)の門を抜け、静かな調べのなかへと足を踏み入れるときに…
この夜明けの図書室が交わす「自分自身を取り戻すため」の誓いです。
1.在り方(Being)の約束

私は、誰かを指導する「先生」ではありません。
同じ時代を生きて、ゆっくりと自己を追究し続ける「一人の仲間」として、伴にここにいます。
専門家としての立ち位置に固執したり、「何かをしてあげる」という慢心ではなく…
「ただ、伴に存在する」という在り方を、何よりも大切にする姿勢をお約束します。
2. 静かな余白(空間)の約束

この場所を「静かな余白」として保つことを約束します。
ここでは、効率や成果を求められ続ける社会の物差しを一旦預けて…
一息つくための「安息のしつらえ」を整えておきます。
無理に前を向かせようとする「励まし」という名の暴力から、心を守るためのシェルターであることを誓います。
この場所を、静寂な「余白」として守ります。
3.信託(時間)の約束

「時間」を信託する約束として、10年という歳月をかけて伴に歩み続けます。
夜明けの図書室においては、時間の重圧から心を開放するための約束となります。
焦らなくていいという『心の余白』を、10年パスという仕組みを通じて維持し続けることを誓います。
提案する10年と言う歳月は、智慧が血肉へと成熟し、人生という物語を本当に編み直すための時間です。
人生を編み直すための、静かな物語
人間性心理学の父とも言われるカール・ロジャーズは、すべての生命には、どんなに過酷な状況下でも「自らを維持し、より豊かな方向へ伸ばそうとする力」が備わっていると信じていました。
その着想の原風景は、彼が少年時代に自宅の地下室で目撃した光景にあります。
ほとんど光の届かない劣悪な環境に置かれた貯蔵箱のなかで、ジャガイモは細く白い芽を懸命に伸ばし、わずかな光を求めて成長しようとしていました。

「ジャガイモの芽が 日の当たらない暗い地下室でも
一筋の光を求めて 必死に芽を伸ばそうとするように
人間にもその力が 必ず宿っている」
(どのような逆境にあっても 有機体(すべての命)は
自らの可能性を 最大限に発揮しようとする内在的な力を備えている )
ロジャーズは、どのような逆境にあっても、自らの可能性を最大限に発揮しようとするこの「内在的な力」を、誰よりも強く信じていたのです。
この力があるからこそ、人は「そのままで充分に尊い(可能性がある)」のだと彼は説きました。
この言葉を知る前から私自身も、人はそのままで充分に尊い存在であると幼少時より信じて、今日まで生き残ってきました。
後にこの言葉を知りましたが、これもまたロジャーズに惹かれ続ける理由なのかもしれません。
私は、ただ生き延びる(Survival)という懸命な呼吸を繰り返す、その切実な歩みにこそ、同志として最大限の敬意を払います。
むしろ、生存のために必死に戦い、傷ついたからこそ宿る「魂の摩擦音」にこそ、私は耳を澄ませたいと捉えています。
そのままでいてたまるか…という
湧き上がる 悔しさも …
言葉になんてならない孤独も …
たとえ どれだけ巡り巡ったとしても …
すべてを
「生き残るから 自分生き抜く」ための土台にしていく…
それが 夜明けの図書室の切なる願いです

ひと息ついて、呼吸を整えるための場所

今日も必死に呼吸を繋いでいる、その命の重みを静かに見つめ続けていく時間を、とても大事にしています。
生き残るための日々がなければ、その先に続く「自分らしく生きる」という時間は訪れません。
絶望や閉塞感のなかで、今日という一日を繋ぎ止めている…
場合により、その凄絶なまでの営みは、生命が放つ最も真摯で力強いものであるという実感があります。
思想の背骨:「本来の自分」が、すべての行動の土台

もし「本来の自分」という土台が崩れたまま、無理にスキルだけを積み上げても、うまくいきません。
それは、自分の本心と行動がバラバラになる不自然な摩擦を生み(自己不一致)、現実に立ち向かう力を奪ってしまいます。

スキルを単なる現実逃避の道具にするよりも、自分を自分として保つための「護身の知恵」として、また「しっくり来る自分」をクリエイトするために磨き上げたいと捉えています。
自らの存在を根っことして、現実社会での「生きやすさ」を創っていくための場所が、この夜明けの図書室です。
この「心・技・体」の調和こそが、人生を歩み続けるための確かな力になります。
こちらにおいては、長文記事となりますが『Beingという土台 Doingという両輪』というタイトルで、noteにも詳しく記しました。
ご関心のおありの方は、ご覧いただきましたら幸いです。
凪(なぎ)の居場所:自分自身との「調和」を取り戻すために

人は、充分な安息を確保できなければ、いずれ動けなくなってしまいます。
自分の本音を心の奥に閉じ込め、心と身体がちぐはぐな状態で努力を続けるのは苦しいものです。
それは魂を、さらに疲弊させてしまいます。
まずは安息し、バラバラになった「自分との関係」を修復する時間が、何よりも先決です。
そうしてはじめて、段々と現実に足をつけ始められていきます。
そして、ここは充分な安息はするとしても、現実から逃げるための場所ではありません。
ふたたび現実と調和して生きるために、社会の物差しを一旦門の外に置きます。
自分のリズムを取り戻すための、修復と回復の拠点(シェルター)です。
無理に前を向かせる「励まし」という暴力を避け、凪(なぎ)のような時間のなかで過ごす。
自分の内側にある本当の響きと一致するまでの静かな時間を、何よりも大切に守り抜きたいと考えています。
時間の信託:10年の歳月をかけて、じっくりと「自分」を熟成
自分との関係を回復し、心と行動が一致する感覚に至るまでの時間は、一人ひとり違います。
提案する10年という歳月は、焦りから解放されるための時間でもあり…
智慧が血肉へと成熟し、人生という物語を本当に書き換えるための「心の余白」でもあります。
この10年という「信託」のなかで、人生を編み直す『7つの編み目』をともに辿っていきます。

(詳しくは、ワークショプなどでお伝えしております。)
- 最初は、まず安息を得て、ゆっくり佇む時間を持ったり… etc…
- その先々で、心の奥と向き合いたくなってから、物語を編み替えて自分を受容していく「自己探究」も…
- その先々で、自分だけの響きを携え、現実社会を自分らしく歩み始める「人生創造」も…
この熟成に必要な時間を10年という歳月をかけて、ともに歩み続けたいと心より願っています。
自分自身の声を、そっと受け取るための準備:静かなしつらえ
自分の内側を見つめるプロセスは、ときに重労働であり、怖さを感じるときもあるかもしれません。
「今はまだ、向き合いたくない」と思うときや、「そんなことをしなくても生き残ってはいける」と感じるのも、ごく自然です。
生存(Survival)という戦場を生き抜くために…
あえて、自分の声を聴かないようにして自分を守ってきた…
私自身も、その切実な自己戦略は必要な時に尊重しています。
ただ、ひとりで抱えられる重さには、いつか、どうしても限界が訪れてしまうかもしれません。
自分ひとりの力では、どうにもできない心の現実に突き当たったとき…
それを「弱さ」と捉える必要はありません。そこが、この図書室の扉が開く場所だからです。

ここには、長い歴史のなかで先人たちが絶望の淵で磨き上げてきた、自分を助けるための智慧(ちえ)が並んでいきます。
これらの智慧を「図書室・司書の実感からの翻訳」を通じて受け取り続けるうちに…
私たちが、決して独りではなかったんだと、言葉を超えて… 伝わってくるはずです。
自らの心のなかに 微かに響く「声」を聴き取って 自分が自分の「一番の理解者」になっていく ──
そんな自分との調和を取り戻すためのしつらえを、ここでは大切に用意しています。
日々のなかで 小さな言葉の調律を 少しずつ積み重ねていく ──
そうして孤独が静かな安息へと変わっていくプロセスを、伴に歩んでいきたいと願っています。

司書の佇まい:ともに歩む「一人の住人」として

私は、けっして、誰かを導く「先生」でも「指導者」でもありません。
泥濘(ぬかるみ)を歩いて、今なお、自らを編み続けている途上の住人です。
自らの経験や傷を看板にするのではなく、相手の世界をありのままに映し出すための「透明な窓」でありたいと願っています。
何かを教えたり、無理に変えようとしたりする権威的な関わりは、ここにはありません。
ただそこに「ともに在る」という、静かな存在(プレゼンス)であり続けたいと考えています。
人は 自らのもろさを分かち合える 誰かがそばにいると感じたとき ──
ようやく、止まっていた時間を動かす勇気が湧いてくるものだと、自分自身、実感しているからです。
この静かな場所で、沈黙さえも大切な蔵書として、ともに守り抜く。
そして、いつかあなたが自分らしい彩りで、鮮やかに咲き誇る地平へ向かうその日まで。
一人の生活者として 新しい頁(ページ)を綴り続ける喜びを 伴に分かち合いたい ──
そのための場所が、夜明けの図書室です。


